てんで性悪キューピット 全4巻 冨樫義博

てんで性悪キューピッド 1 (ホームコミックス)

てんで性悪キューピッド 1 (ホームコミックス)

てんで性悪キューピッド [少年向け:コミックセット]
ワッホー、幽遊白書で有名な冨樫の古い作品だよ! 今のハンターハンターの「凄惨」とも言える絵柄からではほとんど想像もできないような絵ですなこれ。プリティだ。今も昔も「女の子をかわいく描く」ということはめちゃくちゃ重要な要素だったんだろうなーと思った。主人公カワイイもんね、これ。

女性にオクテで全然スケベ心がない主人公・竜治にスケベ心を植え付けるため、魔界からやってきた女の子・まりあ。お互いがお互いに魅力を感じていく物語の展開は実に心地良い。たまに出てくるスプラッターな絵やホラーな絵は昔から冨樫は本当にそういうの好きなんだなあと思った。かわいい女の子とそういう絵は意外と合ってていい感じ。

昔のジャンプは今のジャンプよりずいぶん規制は緩かったんだなー、いい時代だったなあと、時折出てくるまりあの乳首やお尻を見ながら思った。プチエロ路線はこのころから電影少女、いちご100パーセントやプリティフェイスに連綿と続くお決まりの流れだなやー。で、最終的に結ばれる2人のどんでん返し的ハッピーエンドは「ああ、良かったなー」という言葉しかない。

僕は基本的に王道の展開が好きなんで、ちゃんと主人公達に人間的な成長があって、大団円! みたいなマンガが大好きだ。このマンガもちゃんとそこを抑えていい終わり方だった。微妙なテイストにうる星やつらが入ってたりしてるところもアリですな。電気ビリビリとか。B+