ラブ・マスターX 全巻 安野モヨコ

こういうものを読むと、東京的恋愛感覚というのか、そういうのが鍛えられるような気すらしてしまう。ある意味で壮絶な恋愛マンガだった。ホンマおまえらそれしかないんかいと言いたくなるが、まあこれはそういうマンガなので恋愛以外しろっていうのは野暮すぎるツッコミだ。で、しょっちゅう出てきて虐げられているブサイクな男子が実は、登場キャラクター全員の恋愛を操る「ラブ・マスターX]だった。そしてそのブサイクな男子の「ブサイク」というのも実は一つのフェイクであり、彼は様々な役柄を演じる。この設定はこってていいなあと思い、すごく面白かった。ただ、個人的な好みで言うと、バカすぎるといっていいほどの勢いのあった「ハッピー・マニア」のほうが安野作品では好みかなあ。A−