「ギャグマンガとしてのドラえもん」

今持ってる自転車は嫌いだ!乗れないから。 Byのび太
息抜きにコンビニで買ったドラえもん読んでて上記のセリフに爆笑。藤子F不二雄のセリフ回しのセンスは、天才という言葉だけでは言い表せない。Aもたまに見ると「!」マークの使い方が尋常じゃないから面白いですよ。「その時 僕は 思った!!」とか。イチイチ熱いんですよね。まんが道なんかもう大好き。ネットや大学なんかでたまにそういった「藤子マンガワード」を普通の語彙として使ってる人と出くわすとたまらなく嬉しい。

そういう読み方を「ひねた読み方」と言うのか。僕はそうは思わない。とりわけドラえもんの世間的イメージやニュアンスが昔と変わってきた昨今ではありますが、少なくともコミックスの世界では藤子先生のブラックジョークセンスがこれでもかといわんばかりに炸裂してますし、元来ギャグマンガだということを念頭に置くならば、上記の脳味噌と時空が歪むような言い回しはやっぱり素直なギャグなんです。藤子先生は子供たちを普通に笑わせようとしている。

アニメのほうでもね、ごくたまに脚本の人のセンスが爆発してるときありますよ。「ああこの人すっげーわかってる!」と感動してしまいます。大晦日かどこかのドラ特番の中で、故障したドラえもんが怒り狂ってジャイアンかスネオの蹴ったサッカーボールを両手で粉砕するシーンがあるんですが(原作にはない)、そのくだりは本当に爆笑モノです。

ギャグとしてのドラえもんを見直して欲しい今日このごろです。