出発点 1979〜1996 宮崎駿

すごい。すごいぞ。1979年から1996年までの宮崎駿の思想とか世界観とかがギュギュギューっと圧縮して書かれまくった1冊。えっと作品時期的には「もののけ姫」が出た後ぐらいまでかな。ヌルい宮崎分析本は数あれど、本人がちゃんと関わってここまでの本に出来ているのは滅多に無いと思う。すげえ。本人の講演記録やエッセイや絵やその他の文章がギッチリ詰まっている。

作品論（なんと「アニメーションをつくるということ」なんてのもはじめのほうにあるんだぜ！！）、企画書、演出覚書、対談、仕事、。宮崎イズム100パーセントの濃度の本。2700円だけど580ページの大著なので見かけたら買う価値大いにありだ。何回でも読み直すことができるし、宮崎駿が何考えて物語を作っているのかが垣間見えるかもしれない。A+