少林サッカー

ホワチャー! あってないようなご都合主義的ストーリーを堪能せよ! バカになりきって燃えろ! チャイニーズサッカー! というわけでやっとこさ少林サッカーを観ることが出来ました。バカを本気でやろうと観て非常に楽しめました。でもこれ、おそらく作ってる人は普通に本気なんだろうなぁ……とその後「HERO」なんかを観て思った。なんというか、中国人は、ジャッキーチェンはもとより、全部本気だぜ! 少林寺で武術を修行すれば、何でもできる! という主旨のもと(ここがそもそもすごいよ)、サッカーのために集まったものすごい一般人たち。100万元をかけての決勝戦は見もの。よくキャプテン翼と比較されますが、やっぱ実写のほうが燃えるっつうかインパクト大でした。インパクト大どころかインパクト特大だ。バカ魂を燃えさせる作品だった。
時折、日本人には「あーそれ、ギャグ(のつもり)なのはわかるんだけど、一般性を獲得するためにはちょっとそれはやりすぎと思われないかな……」という感覚のどぎついシーンが幾つかあって、そういったところが「奇作」「怪作」扱いされて、マスを獲得しにくかった要因だったのかもしれないですね。最後は主人公の恋人になる女性も絡んでくるのですが、その流れもどうなんだ……と思いました。でも、そこを含めてマジなんですよね。ド本気。その熱い魂に敬意を払って、エンターテイメントとしてすげー楽しませてもらったのでA-。1回は見る価値大いにアリアリ。