週刊少年ジャンプ 8号

スティール・ボール・ラン 荒木飛呂彦
おー、パラレルワールドで話をはじめますか! いつも思うんだけどこの作画ペースで週刊連載をやってる荒木先生は表現の鬼というかなんというか……。絵へのこだわり、という意味では青木雄二先生もかなりのものだったが(おそらくマンガ家で畳のいぐさを一本一本丁寧に描いたのは青木先生が史上初なんじゃないかと思う)、荒木先生もすごいね。ぐるぐる回るアングルを観ると、この人の目は対象をあらゆる角度から観られるスタンド能力があるのではないかとすら思う。
長距離レースが題材っていうのはよくある形式だけどやはりこの人が描くとすごく期待させるものがあるなー。ディオもいるしなんかスタンド使いっぽい少年も出てくるし、この異様なテンションを楽しんでいきたいと思います。前作のジョジョ「ジョリーン」編は絵と物語を追っかけるのに疲れてしまい最後まで堪能できなかったのだけど、今回は楽しく読めそうじゃわい。

・いちご100パーセント 河下水希
表紙あけての閉じこみカラー絵あり。いやー、絵がきれいですな、この人は。まあ顔の描き分けが相変わらず同じ顔だけど(で、髪型とファッションで見分けるんだけど)、まあそれも許すよ! というくらい絵がきれいでかわいい。特に瞳がいい。本宮ひろ志と同じく、「目」がウリの一つなんじゃないかなあ。ていうか僕ならウリにしたい。
ストーリーはだんだん東城に傾きつつあるのかな。ブルマ開脚サービスカットはもうなんつーかサスガです。このわかりやすさ! このアングル! そりゃ売れるわ。

・LIVE 梅澤春人
前作「SWORDBREAKER」はある意味ものすごく評判だったのだけど、さてこの作品はどうか。……安易だ! 超安易だ! ものすごく安易だ! しかしこの安易さこそが梅澤イズム! 頭の悪いキャラ描かせたら日本一だ! 応援したい。前作はムチャクチャ破綻していったんだけど、その流れにいたる前に、何とか武装錬金っぽい流れに持っていくことができたならば、まだまだわかんなかったのかなーと思った。マンガのストーリーも本当に紙一重だ。

・その他
ごっちゃんです!! が巻末のヤバイ位置をうろうろしていて心配。頑張って! 面白いのになぁ〜。つの丸先生は「マンガがうまい」作家だと思う。何を足せばマキバオーくらい爆発するのかなあ。武装錬金、相変わらずカっ飛んでて勢いを感じる。開き直ったら素晴らしく世界がイキイキしだしてるという感じかなあ。ミスターフルスイング、最後のサインは一体なんぞや。気になるけどたいしたことではなさそう、とも思う。アイシールド21、まもり姉ちゃんは回をおうごとに可愛く描けてきてる気がしてなりません。合同チームでの試合は面白そうだ。このマンガ、試合と試合のテンポがいいね。デスノート、うーむ、物語の世界造りが本当に丁寧。その誠実さに非常に好感を持っています。