G戦場ヘヴンズドア 3巻(完結) 日本橋ヨヲコ

2003年に完結した作品の中で、文句なしに私的トップ作品として推したい。青年期のほとばしる情熱や、もどかしい感情や、傷ついてもなお挑戦するハートを「マンガ」というツールを題材に見事に描いた名作。マスコミ関係に就職する友達の情報なんだけど、これが連載されていたコミックIKKI、だいたい5〜7万部くらいの発行部数らしい。俺はそれを知ったときに「え!? そんなに少ない部数なの!?」と驚いた。願わくば、その雑誌の中に、G戦場ヘヴンズドアという珠玉の作品があったことを、多くの人が知ってくれたらいいなと思う。黙って全3巻、IKKIに読め! と言うほかない。ああ、マンガの栄えるこの日本に生まれてよかった。リアルタイムでこの作品を読めてよかった。僕は、マンガが好きだ! A+
▼追記
この物語は「まんが道」とは似て非なるもので、マンガを描くという戦場における、戦友の物語なのだ。熱いわむせび泣けるわ震えるわ、なんつうか自分の感情のツボを押されまくった感じ。頑張れなかった自分や、悲しかった過去や、それでも自分の為すべきことに挑戦していこうという感情を本当に見事に描けている。大見得きったブチ熱いセリフも序盤からばんばん出てきて本当にテンションがあがる。絵とセリフの構図もこの上なくバッチリ決まっていて、なんちゅうかっこいい世界に生きる人々なんだこのキャラは! と思う事請け合いである。