創るモノは夜空にきらめく星の数ほど無限にある―海洋堂物語 宮脇修

創るモノは夜空にきらめく星の数ほど無限にある―海洋堂物語
まずもって僕はタイトルに魅力を感じた。素晴らしい。昔からコツコツと色んなモノを創ってきて、チョコエッグのおまけの動物フィギュアでスーパーブレイクした海洋堂代表取締役海洋堂回想録兼半生を描いた自伝的物語という装いのある1冊。すごいよこれ。
1坪ちょっとのプラモケイ店からの出発、業務拡大とアートホビーへの目覚め、ガレージキット製作、業務の拡大、そして……という話で、宮脇さんの情熱がびんびん伝わってくる。まじで思わず海洋堂に入りたくなってしまったくらいだ。「熱」というのは人の心を激しく動かす。こりゃー面白いよー。おすすめです。3月に東京に遊びにいったとき、海洋堂の作品展がもうすぐあるよって予告がどこかのデパートでされてたんだけど、はじまる前に帰らなければならなかったので非常に残念極まる。あ〜。宮脇さんは「ドン・キホーテ」を気取り、常にアクティブにホビーというものを考えて行動してきた。この情熱。若い僕なんぞはめちゃくちゃ見習わねばならんなと感じた次第です。A