千年女優 DVD
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2003/02/25
- メディア: DVD
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立花という男が、引退した大女優の藤原千代子の所に、ある「鍵」を持ってインタビューに訪れた。そのインタビューの内容はその鍵に関する思い出、彼女の人生と映画である。「思い出」のシーンは出演した映画のエピソードと混ざり合って物語を構成しており、なかなか凝ったつくりとなっていて見ごたえがあった。鍵の持ち主の男を追いかけ続ける人生は実に波乱万丈で、それがまた映画のシーンと重なって面白い。
登場人物の配置や性格が、映画の中身以外の現実の人生にも反映されており、巧妙。音楽のメリハリも効いててよいと思いました。しかし正直、ラストのセリフはなくてもよかったとも思うが、うーん。こういう「映画内映画」という、メタ作品モノというのはその作中に出てきた映画をすっげーみたくなるね。げんしけんで言うところのくじアン、ガラスの仮面で言うところのいろいろな作品、G戦場ヘヴンズドアで言うところの……ドラえもんで言うところの……と例を挙げればキリがないが、本作品中の千代子が演じた戦国時代や明治時代や大正、昭和の色んな作品も観てみたくなってしまったわー(そういう気分にさせる作品は往々にして面白いのである)。B+