ジャブロー編ですね。この巻では
リュウさん、ハモンさん、そしてマ
チルダさんが
ジャブローに散ります。ああ。俺は
アムロに対してそんなに感情移入はしていないので、マ
チルダさんが死んでそこまで悲しいのかという点で若干疑問があるものの、各キキャ
ラクターの行動の動機付けは非常にうまいもんだなあと感動した。
リュウさんは
ガンダムを助けるために、まさに一瞬の選択として敵(ハモンさん)に特攻していったわけであり、その特攻されたハモンさんは夫
ランバ・ラルの敵を討つために
ガンダムに特攻していった。マ
チルダさんも
ガンダムを助けるためにドムに特攻。死に際がすごかったのは
リュウさんで、戦場において一瞬で決めなければならない選択というのは、「自分が助かるか、味方を助けるために死ぬか」という選択であり、
リュウさんは後者を選んだ。その理由は単に人情だけではなく、
アムロ及び
ガンダムが連邦にとっていかに重要なMS(
モビルスーツ)であったか(少なくとも
リュウの乗るコア・ファイターよりは重要であったということを
リュウ自身もわかってたのであろう)、というを読者に強く印象付けるものであったと思う。そしてマ
チルダさんの補給哲学もまた、熱い。彼女も
ガンダムを助けるために敵に特攻して死ぬわけだが、その行動の動機は彼女の補給哲学に基づくものである。いやあ、
安彦良和はとんでもない作品を描いているなあ。その画力に脱帽しつつ、熱く読むべし! A-