ハチが妊娠して、それでもなんとか生きていこうと思っているところ、ナナがどんどん精神的に孤独になっていく巻。うーむ、11巻分けっこう猛スピードというか、本当になかなか飽きさせることのないジェットコースター展開でさすがだと思った。少女マンガにしてはコマは多いほうだと思うし、1巻読むのに時間がかかる。1巻読むのに時間がかかるということは、1話読むのに時間がかかるということであり、「読み応えのあるもの」を創っていて矢沢さん
はえらいなあと思った。画力、構図ともに申し分なし。でもこう、明るい笑いというか楽しいギャグ要素はやっぱり
ハチクロのほうがたくさんあって、僕はよく比べてしまうんだけど、
ハチクロは主人公たちが大学生及びその周辺という事で、
ハチクロのほうが感情移入しやすいんだよなあ。あと、
NANAのレンはハッパをやってて(
マリファナだっけ?)、それは良くないと思った。「エエーッそういうのアリなん? 読者に見せるのアリなん? そういうマンガなん?」と思ったのであった。マンガでも、日本において倫理的、法律的に非難される可能性が高いものを、人気ミュージシャンだからってOKとするのか?
NANAがターゲットとしている、すなわち連載している雑誌の読者層がそれを読んで、どう思うか考えないんだろうか? ここが疑問である。面白さとは別の観点で、気になったのであった。B