マンガ家誕生。 中野晴行編
- 作者: 中野晴行
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/04/08
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
いやー、皆、昔は貧乏だったんだなあとしみじみ思った。ちばてつやは中国にいたんだー、とか赤塚は赤塚なりに漫画家としての危機感を、トキワ荘時代に強くもっていたのだなあとか、つげと水木の貧乏具合はかなりキツイなあとか、色々と面白かった。他には石ノ森と手塚の「ジュン」を巡る軋轢なんかも少し触れてあったりして、「あの時代」のタイムリーな話題を知ることができたのはよかった。長井勝一活字で、ガロ編集長という経験を振り返りつつ、「漫画家の才能を見抜くコツ」を書かれている。このあたりもすごく興味深かった。トキワ荘関係のものが好きな人にはおすすめ。 B