M-1グランプリ

やはー、一昨年は途中からしか観られなかったが、今年は全部観る事が出来た。年末のお笑いといえばもうこれだよね。楽しいひとときでした。
僕の立場は今回は、特にイチオシというか大好き! というコンビは無い状態でした。別にいい意味でも悪い意味でもなく、まあ事実としての状態はそういうものであった、と。そんな「どこのファンでもない」という状態での感想です。強いていえばどこのファンでもなく、お笑いのファンである!

私的順位ベスト5
1 アンタッチャブル
実力通りに実力を発揮してなおかつ正当な評価を受けたんじゃなかろうか。僕は過剰なツッコミは大好きな人間なので、終始ニタニタしてときに爆笑しつつ堪能してました。柴田さんは声枯れるんじゃないかとすら思うほどの激情方ツッコミで、もう愉快愉快。山崎さんのボケも、大ボケ中ボケ小ボケを巧みに取り混ぜて小刻みに放っていた。勢い、パワー、タイミング、ハイレベルだったなあ。

2 南海キャンディーズ
この人達は僕ははじめて観た。面白いねえ! しずちゃんのキャラはそれだけで高評価になるんだけど、ツッコミの山里さんの優しさもいいです。「あるボケに対する的確なツッコミ」が選択肢としていくつかあるとして、山里さんは柔らかさと優しさを採った。熱心なお笑いファンというわけではない層のお年よりもウケるのは、こういうタイプなのかなーという気がするですね(笑い飯もそういう要素はけっこうある気がする)。医者→火怖がるサイってどんな時空転生だよ。ああ面白い。2人とも容姿に関するネタが強い。山里さんの不審者的扱いとかしずちゃんの喋る岩とか、かなり生々しくて素晴らしい。来年ブレイクするなあ。ネタ時間がちゃんと4分以内だったら1位になっててもおかしくなかったくらいのインパクトと面白さがあったなー。

3 麒麟
エエ声に頼りすぎな印象。そして頼りきられるほどのパワーがなかったなあ。麒麟は他の番組では僕はそんなに数多く観たことはなかったので、それでも新鮮だったんだけど。顔がコッテリめの色つやで印象深かったです。

3 笑い飯
麒麟と同順位。手堅い。手堅いんだが爆笑回数としてはアンタッチャブル南海キャンディーズに及ばず。トップレベルの技術・手堅さを維持しつつ、そこからどうもうひと爆発するか、という点について伸びたりなかった印象。去年のM-1から1年、この1年の過ごし方として、アンタッチャブル笑い飯の間にどのような違いがあり、差があったのか。それは僕にはわからないことだけど、これをきっかけにさらなる精進をすること間違いないだろうし、ぜひ応援したいという気持ちです。

5 千鳥
なんか本当はやってることは同じなのかもしれないけど、去年よりだいぶ面白い気がした。技術が地味にアップしたんだろうか。面白いっすねえ。2年連続のトップバッターというのは、少しは慣れるものなのか。それともやはり慣れないものなのか。1番目の人の難しいところは、審査員側の評価がそこからだ、というところなんでしょうね。千鳥の後の人でも、千鳥より面白くなかったように思うコンビでも千鳥より高いポイントになってたし(これは主観だけどさ)。

6,7,8,9位はほぼ僅差で四捨五入しても心の中では「ゆるやかに同じようなワクの評価」な感じ。この中で頭一つ大きく上、あるいは下だった、という差は個人的にはありませんでした。ビジュアル要素も含めてなんとなく印象に残ってるのは東京ダイナマイトPOISON GIRL BANDかなー。
タカアンドトシ
トータルテンボス
POISON GIRL BAND
東京ダイナマイト