音楽誌が書かないJポップ批評 (17) 別冊宝島

音楽誌が書かないJポップ批評 (17) (別冊宝島 (636))

音楽誌が書かないJポップ批評 (17) (別冊宝島 (636))

ミスチル桜井和寿特集号。裏表紙には「偉大なる凡人」か?それとも「平凡なる天才」か? というコピーが入ってる。この歌手も非常に面白い歌手ですよねえ。私生活における状況の変化と、バンドの音楽活動(特に作詞)がここまでマッチした歌手もなかなかおるまい、と思う。よく言われていることだけど、「深海」あたりの歌詞の重さ、暗さはミスターチルドレンの歴史の中でも一つ飛びぬけているんじゃないかと思う。深さを増して重さを増して、休業して復活。そこには甘やかな伸びのある声と、遊び心もたくさんある歌詞を書く桜井がいた。
あと、小林武史との関係や小林への分析なども色々と書かれていてこのあたりも読み応えがあった。相変わらずコストパフォーマンスいい本だなーという感じです。B+