クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い 西尾維新

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

東京に行くバスの車内で読了。ざっと5,6時間で読めるかな……。孤島の密室での殺人事件。その謎を解く戯言遣い。何冊か西尾作品を読んで、僕はけっこうこういうキャラクターの個性が出まくった物語が好きだということがわかった。楽しく面白く読めた。テンポよく進む展開は「マンガ的」でもある。キャラクター同士が会話しているだけでも相当面白いしね。下の『サイコロジカル』では、10ページ以上も主人公と別の人物の会話が続くだけの描写があったけど、すらすら読めたし。謎解きも謎解きで、なんというか「エンターテイメントな謎解き」をしていて心地よい。最後のところで、「赤き請負人」がけっこういいところを持っていくのもお約束、みたいな感じで良いですね。丁寧で良質なエンターテイメント作品でした。まあ、個人的には京都が舞台の『クビシメロマンチスト』の方がお気に入りではあるが。B+