GREEN―農家のヨメになりたい 1,2,3,4巻 二ノ宮知子
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まず農家、農業というジャンルが新鮮だった。少年誌、青年誌じゃーちょっと見かけないジャンルゆえに、そのジャンル自体に興味が湧くものだった。しかも、農家で作ったものでグルメがどうこう、というものではなく、農家生活それ自体にスポットを当てたものだったので、そこに起こる人間ドラマがこれまた新鮮である。一般人が想像するところの「農家って、色々大変そうだなあ」というその「大変そう」の部分もしっかりエンターテイメントとして描き、キャラクターの魅力とも相俟って、楽しい作品としているところが作者の凄いところだ。舞台は秩父だし。俺、秩父を舞台にしたマンガって初めて読んだよ。
キャラクターは、パターン構造としては完全にのだめ、天才ファミリーカンパニー(これ、どう略すのが適当なのかね?)と似ている。常識人(マコト)のところに、異人(ワコ)がやってくる。スタンダードで伝統的なパターンである。マコトが元○○だとか、ワコが酒乱だとかそういう点は独自性を出していてさすがだなーというところ。
全4巻という比較的短い作品ながら、まとまっていて楽しい作品でした。そうだなあ、二ノ宮作品って「楽しい」んだよな。いいマンガ描く人だよなあ。B+