ぼくはオンライン古本屋のおやじさん 北尾トロ

いちご100%の余韻もさておき(武装錬金いちご100%が掲載される次の赤マルジャンプは読むどー!)、ちくま文庫の本を1冊読了。

2000年ごろにオンラインで(ネットで)古本屋をはじめたライターの北尾トロ氏の、そのオンライン古本屋の活動日記である。オープン前にコンテンツ作りをするエピソードや、そもそもなぜオンラインで古本屋をしようと思ったかの動機など、なかなか面白い。専業ではない、あくまでも副業としての古本屋の魅力をたっぷり伝えてくれる1冊であった。読みやすくサクサク読み進めることもでき、読後感もさわやかで小気味良かった。毎月の利益まで掲載しているのはなかなかすごい。読者に「あー俺もこういう古本屋やってみたいなあー」と思わせること請け合いである。今はネットオークションやアマゾンの古本販売など、個人でもいらなくなった古本をネットで販売しやすい環境となっているが、自分が店主となって切り盛りする醍醐味というのもやはりかなりあるんだろうなあ。B+