ネット王子とケータイ姫 香山リカ 森健

目次は以下の通り。

1章 あまりにもアナログな、デジタル機器
2章 学者とメディアを疑え!
3章 電脳世界の恐るべき子どもたち
4章 学校が教えられないネット世界
提言 王子と姫を護るヒント
その昔、ケータイがない時代もあったという――あとがきに代えて

うーん、さしてラジカルな話題があるわけではない、あっさりした本だった。子供、青少年とネット、携帯電話の関係性、利用形態、依存症についての考察など。従来の議論の枠から一歩踏み込んだ……とまでは感じなかったなあ。まあ、この手の本(青少年とネット、携帯電話について)のまとめ的なものとして読むくらいか。これからの社会で子供がネット、携帯電話に親しむのはある意味時代の流れとして逆らえない方向ではある。ではそれらを適切に、なるべく無害にうまく利用するにはどうすればよいか。原理原則的な処方箋が提示されているが、それも現実的にはたしてうまくいくかどうかわからないなーと思った。なんというか、香山リカ的な1冊。B−