なんと13巻(最終巻)も今月末発売予定。ラスト2巻の刊行ペースはすごく早かったなあ。初期〜中期の
陰陽道的エンターテイメント色はすっかり影を潜め、宇宙とか数学的
幾何学的世界観とか、そっち(高度な宗教的ビジョン)系の描写がすごく増えている。注釈があればいいのだけど、特にそういうものもないし正直わかるかわからんかと言われると「よくわからん」です。ただこのマンガはそういう部分がわからなくても楽しめるギリギリのラインはまだ保っているとは思う。1コマ1コマが静かな佇まいを持って緊張感が溢れているし、絵も美しい。12巻終盤では、昔出てきてた
比丘尼が再び登場する。最後どうなるんだろうなあと、見届けたいところです。エンターテイメント、娯楽としての表現と、思想、宗教的ビジョンの描写のバランスは凄く難しいところだ。
陰陽道の深さ、根源は物凄いと思うんだけど、それをマンガとして表現した場合に「面白い」ということになるのかどうかは絶妙なさじ加減だなあ。うーむ。B