ケロロ軍曹 5巻 DVD

ケロロ軍曹5 [DVD]

ケロロ軍曹5 [DVD]

第17話「ケロロVS夏美水中大決戦!であります」
     「冬樹 ようこそホラーワールドへ であります」
第18話「夏美爆笑!オトナの海岸物語であります」
第19話「ケロロ対夏美、おまつり頂上決戦!であります」
     「ケロロ あなたのお耳に侵略ラジオ であります」
第20話「冬樹ミーツ・ア・ガールであります」
     「冬樹 ノントルマの使者 であります」

面白いのが分かっててその期待以上に面白いと感動すら覚える。蛙と人間の水中決戦の17話。

後半の「ホラーワールド」は怪談話。なんとここで出てくる怪談ネタで、「倍倍に増え続ける恐怖のまんじゅう」の話が出てくる。そう、フジコビトはもちろん、一般ドラえもんファンにもおなじみの「バイバイン」である! 発明家グルルが、光線を当てるとそのものが倍倍に増える銃を発明し、まんじゅう好きのギロロのためにまんじゅうにその光線を当てたら、次々に倍になっていく。案の定、食べきれなくなったギロロは、グルルに頼んでそのまんじゅうを宇宙に送り出すのであった……というネタ。

まんま「バイバイン」だ! ということで喜び勇んだ小生であった。その後冬樹が宇宙の膨張率とまんじゅうの倍化速度を計算したりなんかして、元ネタへ愛が溢れる、実に藤子Fスピリット溢れるネタに仕上がっていた。ええわーほんまええわー。

大人になった夏美のシチュエーション・ドタバタギャグが素晴らしい18話。最後ホロリとさせといてさらにもう1回ギャグが来るからなあ。このサービス精神たるや、見習いたいものである。ここにきてケロロ軍曹の世界は、「ガンダムの偽者のプラモも一回転して逆にレア」という価値観を打ち出してきた。どこまでもついていくぜ。

19話は祭の男気溢れる仁義なき戦い的なネタ。熱かった。江戸っ子的な気風を感じた。亀すくいのバトルは、ちょっとミスター味っ子を思い出したり。だいたい15分でこういうしっかり面白い短編を1作キチっとつくるのは、本当にえらいと思う。後半「侵略ラジオ」も安定して良い。

20話は実質的に続きものの1本。海にもぐって色々アレコレするのだが、ムード的にはドラえもん「海底鬼岩城」だった。「大陸だな」の説明とか、ものすごく懐かしかった。海の環境保護を訴えているのは後期F大長編的雰囲気も感じたが、サメの怖さ、海底の暗さ、怖さ、緊張感をじっくり描いていて良かったと思う。いやしかしバイバインがつくづくインパクト大だなあ。A