静かなるドン 74巻 新田たつお

静かなるドン 74 (マンサンコミックス)

静かなるドン 74 (マンサンコミックス)

アマゾンより引用

出版社 / 著者からの内容紹介
龍馬と戦いたくない…過去の個人的恩義を理由に鬼州組との決戦を放棄して東京へ戻った静也。指揮官を失った新鮮組は歴史的大敗を喫してしまう。真実を知った母・妙の覚悟とは!? そして伏見に残されたプリティ社長と、横領に手を出す川西の運命は!?

地味にずっと読んでいるこの作品。主人公、近藤静也は下着メーカーで働きながらも、その裏の姿は関東最大の暴力団組織「新鮮組」のトップなのであった。対立する暴力団とのユニークで熱いバトルが繰り広げられている作品である。ここ数巻は京都編という感じで進んでおり、見廻組なども出てきて幕末フリークには面白さがアップするかもしれない。

去年の「新選組!」ブームのときに、新選組関連マンガが色々とクローズアップされていたんだけど(「風光る」とか)、この「静かなるドン」は全然取り上げられていなかったなあという記憶がある。面白いのになあ(なんせ紆余曲折あるにせよ74巻も出ている作品である)。まあ、「新選組!」の視聴者、ファンとこのマンガが連載されている「漫画サンデー」の読者は多分ほとんどかぶらないんだろうなぁ。でもこれ、なんだかんだで3800万部突破してるらしいよ(本巻の帯に記載)。実績的にはかなりのセールスでありますことよ。

この作品、非常に多数のキャラが出ております。会社側の人物、新鮮組の人物、対立組織の人物、そして第三勢力の人物など、わんさかおります。群集というか、キャラ立ちしている登場人物が多数登場して動き回るのは作者に力量がなければ描けないものだし、きっちりと安定したストーリー展開で、良質のエンターテイメント作品だと思う。入院している知人友人にまとめてお見舞いにプレゼントするのにいいかも的作品。B