サイコロジカル〈下〉曳かれ者の小唄 西尾維新
- 作者: 西尾維新,竹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/11/07
- メディア: 新書
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http://d.hatena.ne.jp/Fujiko/20050406#p2
でもわりとあらすじも覚えていたぜ。いやあー細かいところまでジワジワと面白い作品でした。ディティールの積み重ね、というのかどうなのかわからないけど、出てくる小道具や小さい行動の一つ一つに意味があり、終盤までそれは維持される。
主人公いーちゃんの思考過程や会話はやはりこのシリーズの核なんだなあとしみじみ。意外なところで意外な人物が絡んでいたり、突如描写される残酷なシーンなど、ジェットコースター的展開にもぐいぐいと引き込まれる。
イラストも非常に良いです。立体感はないのに活き活きしている絵柄なんですなー。
最後の章、平和な後日談も良いですね。赤き請負人と突然のアレもびっくり。まあ章の頭のイラストで描かれていたけども。その後の「彼」との再会もニヤリとする。なんかハリウッド映画的なラストであった。さー「ネコソギ」シリーズも読みたいぞ。B+