Mr.インクレディブル DVD

Mr.インクレディブル

Mr.インクレディブル

ピクサー作品。ピクサーに外れ無しですなあ全く。とても面白い! 設定で30点、CG、演出で30点、ストーリーで20点、音楽で10点の90点って感じだろうか。ヒーローが実在して社会的活躍をしていた時代から、自殺しようとしていた人を助けて訴えられるという社会に(しかもヒーロー敗訴! さすがアメリカ)。そんな中、Mr.インクレディブルに秘密の依頼が……というストーリー。スーパーヒーローという概念を前提にしているところが僕はわりと新鮮だった。まあ、ヒーローが社会に溶け込んでいるという作品は日本における「パーマン」で熟知しているわけですが、これに出てくる社会はもう「その後のパーマン」あるいは「大人になったパーマン」な感じですな。あるいは「ウルトラスーパーデラックスマン」か。
この作品は、悪役が必ずしも「悪」ではないところもピクサー的なのかわかんないけどとても良いと思う。この作品に出てくる悪役は最終的に倒されてしまうが、この悪役もまた「ヒーローに憧れ、ヒーローになりたかった者」なのだ。なんかなあ、そういうところが切なくてちょっとしんみりする。まあしんみりしても彼のライトな悪役っぷりにほっとするんですが。客観的に怖いのはその悪役が動かしていたコンピューターであるところがなんともうまい。ううーむ、友情努力勝利ってジャンプじゃないですが、ピクサーはけっこうジャンプ路線な感じもするよね。面白かった! A-