2005年に観たアニメを総括する

2005年まとめシリーズ第2弾。アニメ編。アニメでも映画なものは映画で分類するので、ここではテレビと劇場版ではないDVDを観たものを対象とする。
観た数でいえば、2004年よりは増えたなあ。これまた微妙な数の12作品に絞ったてみた。

1 巌窟王 1,2巻 DVD
5巻まで鑑賞済み。これはちょっと頭一つ抜けてダントツのインパクトだなあ。お話も非常に濃い感じで見ごたえたっぷり。期待値の高い作品であり、おそらくその期待を十分に満たしてくれるだろう。作画もやたらギンギラしていて珍しい。

2 ケロロ軍曹 1,2,3,4,5,6,7,8巻 DVD
常に一定以上のクオリティを提供してくれるケロロ軍曹である。藤子不二雄好きにはたまらない数々のリスペクト・パロディやあふれんばかりのガンダム愛。「普通にとても面白い」っす。

3 ドラえもん水田わさび)TV
2005年ドラえもんイヤーの目玉は声優交代であった。日本中のドラファンのみならず、一般国民にも激震が走った。僕の印象では、ライトなファンには不評、ヘビーなファンには概ね好評であったように感じられた(詳しくは「ドラえもんの抵抗勢力」参照)。僕はというと非常に好意的に観ている次第である。

4 機動戦士ガンダムSEED DESTINY TV
個人的な好みはさておき、なんだかんだ言って社会的に「2005年を代表するアニメ」のトップは、少なくとも「オモテ」面はこれで決まりなんだろうなあ。うーん、ガンダムハガレンがトップなんだろうか。あと、ちょっと対象年齢下げてNARUTOあたり。支持者の数で言えばそりゃあワンピースとかもかなり多いと思うけど、支持だけでなくアンチも含めて「何か語りたい!」というエネルギーを沸かせる作品は、二次創作的なものも含めて上記2作品がぶっちぎりのパワーを持っていたのではないかなーと思う。アニメ版「プラネテス」も凄かったんだけど、こちらは若干マイナーな印象を受けるかな。水曜深夜12時だからなあ。

5 鋼の錬金術師 TV
再放送で20数話鑑賞した。どんどんヒートアップして謎が謎を呼びつつもハードな展開に引き込まれた。そこから先はなぜかテレビ放送が終ってしまったので(今思うと、劇場版公開のための宣伝のようなものだったんじゃないか)観ていない。この先いつかは観たいと思うけど、原作読むだけでもいいかなあという気も……。

6 ローゼンメイデン TV
主題歌がインパクト大かつセクシーかつカッコイイ。人形と引きこもりの少年という設定に最近の容赦ない色々なストレート具合を感じた。最後は少年も成長するというけっこうジュブナイル物としてもいい感じな気がする作品。いやしかし主題歌は一度は聴くべき。ハチクロとは全く別の意味で凄く音楽が雰囲気にマッチしていて良いと思う。

7 蟲師 TV
アフタヌーンに連載中の作品のアニメ化。渋い。渋く原作に忠実な作品。雰囲気の再現、音楽のマッチ加減もちょうど良い。しかしハチクロプラネテスなどにあったような「アニメならでは!」の何かが無いのは残念。まだ放送中なので今後に期待したい。

8 地獄少女 TV
後味の非常に悪い作品。だが、それがいい! という凄い作品。ネチネチとした負の描写が自分の暗い部分を見ているようで複雑な気分になるが、何はともあれインパクトはある。

9 ハチミツとクローバー TV
原作にかなり忠実+音楽が凄くいい、というアニメだった。DVD化もマッハで進み、もう5巻まで出ている。声優陣もわりとマッチしており、スネオヘアーYUKIの楽曲が非常に素晴らしい作品だった。アニメならではの凄い何かを生み出したプラネテスのような大化けはしなかったものの、ハチクロには音楽が凄く合うということを発見したのは大きな収穫だった。

10 パラダイスキス TV
矢沢あいブームの2005年ラストを飾るアニメ。1クールで終るんかなーと思いつつ観ている。多分原作に忠実っぽい。ただしかなり駆け足。作画レベルはかなり高い。主題歌もカッコよくて良い。わりと好感を持って観た。

11 今日からマ王! TV
NHKやおい的ムード満々なものでもOK、ということを高らかに示した作品であった。前半けっこう面白かったんだけど、後半のシリアス展開はちょっとついていきにくかった。このあたりは好みの問題だろう。OPとEDの声優が歌う主題歌はちょっとどうかと……。

12 砂ぼうず TV
終盤かなりハードでシリアスな展開になって面白かった。砂漠が舞台というのは新鮮で良かったなあ。途中主人公が死亡か!? という展開には素でドキドキさせてもらった。深夜枠なのでお色気シーンも多めで良かったですね。