零崎双識の人間試験 西尾維新

零崎双識の人間試験

零崎双識の人間試験

内容(「MARC」データベースより)
殺人鬼の一族の長兄にして切り込み隊長、「二十人目の地獄」にして奇怪な大鋏「自殺志願」の使い手・零崎双識が赴いた弟さがしの旅は、未曾有の闘争劇の幕開けだった! Webに連載したものを加筆・訂正してノベルス化。

戯言シリーズの外伝的な作品という位置づけかな。前の作品に出てた零崎人識の一賊である「零崎一賊」の物語。人識も出てきて入り乱れる殺人バトルは迫力がある。「呪い名」「殺し名」という概念もある程度明らかになり、謎が少しずつほぐれていく感じが心地よい。終盤の、人識による「ぼく(いーちゃん)」への評価が凄く適切でいい感じだった。人識もなかなかどうしてものすごく魅力のあるキャラクターになっておりますな。時期的には「クビシメロマンチスト」の直後くらいの時期にあたるので、それとの繋がりもあってニヤリとさせられる。主に三人称で綴られる文章は、戯言本編シリーズの「ぼく」一人称とはまた随分と違った印象を受けて新鮮だった。ザクザク読んで読了。どんでん返しの多いバトルはドキドキして楽しめたなー。
しかしまあ、女子高生の○○が○○される描写はメチャクチャ痛そうだったな……。あわわ。A-