トップラン 第2話 恋人は誘拐犯 清涼院流水

トップラン〈第2話〉恋人は誘拐犯

トップラン〈第2話〉恋人は誘拐犯

1巻の続き。7500万円の入ったアタッシュケースを2ヶ月間、秘密に保持するという課題を与えられた主人公、恋子。第1章が丸々1巻のあらすじに使われていてガックリ。この手のシリーズで2巻から読む人は滅多にいないだろうし、同じ記述の使いまわしでページを割くのはやめて欲しかった。最初で物語にグイっと引き込まれたいのに、その最初のところで飽きてしまうがな。で、読み進めるのだけど1巻の「トップラン・テスト」の採点表への言及がこれまた長い。ある程度の必然性はわかるけど、これもちょっとダラダラしたものになってしまっているのでしんどかった。7500万円入りのアタッシュケースが出てくるのは後半から終盤に差し掛かったところだし。そして巻末に向かっての急展開。どうにもテンポが悪く、この薄さで良かったと思ってしまった。姉・銀子への誘拐宣言が出ているので3巻は事件としての展開がきそうなので期待したい。この第2巻はちょっとダレてしまった。B-