起業して10年持たない会社って非常に多いので「カンタン!」というのは怖いネーミングだなと思った。とまあそれはさておき、この本の内容はまさに「
堀江貴文による、
ライブドアという会社の」「作り方と育て方と上場の仕方」であった。参考になるところは多いし面白いんだけど、かなり個人的体験がベースになっている以上、読み物的要素もかなり大きいかなという印象。オンザエッヂ時代からエッジ時代、そして
ライブドアへ。堀江氏自身による起業時のオンザエッジ事業計画案、事業計画書が冒頭と巻末についてるので興味のある人は面白いかもしれません。かなりライブ感はあります。ビジネスプラン、資金調達、営業、給料の決め方、
キャッシュフロー、会社の宣伝方法、増資、内紛、
ベンチャーキャピタル、証券会社との付き合い、上場準備などについて、自身の経験をかなり細かく書いている。オンザエッジ時代の恋人についてや、妻と子についても言及されているところは他の本にはほとんどなかったので目を引いた。あと、先日謎の死を遂げた
エイチ・エス証券副社長野口英昭さんや、先日逮捕された右腕、
宮内亮治さんの名前も出てくる。特に宮内さんはオンザエッジ時代に税理顧問をしており上場のアド
バイスもしているので、かなりの頻度で名前が出てくる。
第4章は
ライブドア関係者(社員や買収された会社の社長)のコメントが多数あり。
ストックオプションを現金化して数億円になった社員もいるそうでそれは凄いなーと。
わりとこう、「
ライブドア史」的な1冊。B+