愛の履歴書 大槻ケンヂ

愛の履歴書

愛の履歴書

内容(「MARC」データベースより)
「ふふ、今夜はミーの愛の履歴書から、さぁ、どの女を?」 サブカル界No.1モテ男が初めて語った、愛と性の爆笑遍歴。妄想か? 実話か? 『ダ・ヴィンチ』連載「妻をめとらば」に書き下ろしを加えて単行本化。

久々のオーケン本。ユル面白かったー1時間くらいで読み終わります。書籍としてのコストパフォーマンスはびっくりするほど悪いような気もするが、オーケンの語り口のウマさにスルスルと読んでしまえるというのはやっぱりよく出来た本なんだろうかな、とも思ってしまう。オーケンの女性遍歴(実話か妄想か?)を、個人情報を実にうまく処理してエンターテイメントに仕上げている。いちいち大げさな冒頭文といい、しょうもない一人ボケツッコミといい、ちょっと操状態もしくはテンション高めのオーケンがそこにいました。

巻末の江川達也倉田真由美との対談もわりと読み応えあり。江川先生は性豪さんだなあとつくづく思った。性の開拓者というか、この人の色んな分野における開拓精神もたいしたもんだと思う。マンガ界の村上龍的なニュアンス。

そしてオーケンは対談相手の2人ともにちょっと説教されてる部分もあって面白かった。オーケンのキャラの立ち位置が遺憾なく発揮されて面白い1冊。言っとくけどほんとにマッハで読めてしまうぜ。サブカル界No.1モテ男は伊達じゃない! B+