インサイド・マン

あ、そういえばナルニア国物語も見たんだけど感想書いてないな……。結論的には、映像的にはすごく面白かったんだけど、魂の部分でロード・オブ・ザ・リングほど燃えませんでした。なんでだろうかなー。ライオンが喋ってるからかなあ。

しかしまあキングコングといい、ロード・オブ・ザ・リングといい、ピーター・ジャクソンに限り好きなもの何でも実写化していい権をプレゼントしたいよ俺は。ドラゴンボールでもドラえもんでもデスノートでもデビルマンでもやってくれーい。なんならゲド戦記もどうぞ……。

で、レイトショーで映画見ました。
インサイドマン
すげー面白かった。僕はセルラーとかバタフライ・エフェクトとかの練り練り脚本系が最近大好きなんだけども、この映画も練り練り系で非常に面白く観れました。物凄く情報量の多い映画で、画面に映るもの全てがヒントもしくは重要なキーになっているというのが濃い。些細なセリフでさえ聞き逃せない。

銀行強盗計画。犯人(クライブ・オーウェン)一味は完全犯罪を実行する。銀行に入り、人質を大量にとる。そして人質に、犯人と同じ服を着せるのであった。このあたりでもう僕は「うはぁ☆」といい感じのドーパミンが出てどうなるのかワクワクするわけであります。犯人グループとの交渉役にはデンゼル・ワシントン。途中から有能弁護士役でジョディ・フォスターも出てきます。この人もなかなか年とったなあと思ってたらもう46歳でした。うむ。

この、犯人とのネゴシエーション場面も抜群の緊張感があって良いです。ハリウッドは爆薬と銃弾だけではないぜという面白さを再認識する次第。こういう邦画がもっとあったらいいのになあ。マンガではそういう練り練り系のがわりとたくさんあると思うんだけどさ(カイジとかデスノートとか)、映画ではどうもあまり無いような気がする。

で、この「インサイド・マン」というタイトルの意味が分かる衝撃の結末。衝撃の結末って安易に言いたくないけどこれは爽快に衝撃。「ああぁ〜なるほど〜ん!」という心地よさを味わってもらいたい。クリストファー・プラマーの銀行員役の怪しさが実に怪しい。演技うまいなあ。いやあ、練り練りは実にいいです。どんでん返しもいいぞ。おすすめ。DVDになったらまた観たいなあと思います。A

参考
ITmedia +D モバイル:インサイド・マン「ポケットやバッグから携帯電話を出せ」