静かなるドン 80巻 新田たつお

静かなるドン(80)

静かなるドン(80)

出版社/著者からの内容紹介
九州全土を掌握した龍馬は、次の標的を広島に定める。龍宝と斉藤は、破竹の勢いの龍馬を消そうと、密かに広島へ向かったが…。広島に血の雨が降る!? 一方プリティでは、良識派の副社長が入院している間に、社長の命令でリストラの嵐が吹き荒れ…!

サイト名にマンガが入ってるのにマンガのこと書いてる数がこのところ少ない! いかんいかん。というわけで静かなるドン、80巻です。なんか表紙がすごいですね。ドンが宇宙の波動を感じているみたいです。その後光は何!? みたいな。

帯に書いてあったんですけど、これ累計3900万部売れてるんよね。延べ数のだめの4倍(15巻時点でのだめカンタービレは900万部だったはず)なんすよね。よ、4倍! のだめのように「若者層にウケる」ということがいかに知名度に結びつくかを考えさせられる。まあドンもドラマ化映画化してたけどね。Vシネとかね。それは見てないけどね。このマンガ、大きいコマ割と少ないせりふでざくざく読めるんだよなあ。敵味方の構造もけっこうはっきりとわかりやすいし、掲載雑誌である週刊漫画サンデーの読者層というのをよくつかんでるんじゃないかなと思う。読みやすさとわかりやすさでは、のだめより上かもしれんよー。明らかに比較するもんじゃないですけども。

さてしばらく前から登場している斉藤さん、ビジュアルがめっちゃオダギリジョーモデルで面白い。キャラは明るいオッサンで軽妙でなかなか魅力的であります。九州は龍馬が制圧し、広島に上陸。このまま西日本は鬼州組の手に落ちてしまうんだろうか。ラストでは殺人マシーン・異蔵も再び出てきて今後の熱い戦いが予想されるところ。最近は文庫版なども出ているようなので、ちょっとでも興味ある人は読んでみて欲しいなあ。ギャグシーンも多々入っていて、劇画で血液一辺倒のヤクザものとは全然違うんだよね。B+