ごくらくちんみ 杉浦日向子

ごくらくちんみ

ごくらくちんみ

杉浦日向子、最後の1冊。1つの珍味につき、1つの小説がある。2,3ページほどの分量で1エピソードが終わっており、非常に短い。人生の、一瞬の切り取りである。杉浦日向子がどこに目をつけて、どこを切り取るか。そこに登場させる、ごくらくなちんみは何か。おおよそ創作における杉浦日向子の力量というのは、大変凄いものがあるなあと思った。46歳で亡くなるなんて、早すぎるよ……。彼女のマンガが大好きでした。彼女のエッセイが大好きでした。杉浦さん、ゆるりとあの世でご隠居生活を。B