よつばと! 6巻 あずまきよひこ

味わい深くて伏線多くて楽しくて、何度も読み返すラブい作品です。よつばという5歳の女の子が、自転車にはじめて乗ったりその自転車で大冒険に出かけてしまったりと、これぞ日常エンターテイメントの極み。

コマ割からネームから作画の角度から演出から、これほどまでに手堅く計算されて描かれたマンガはほんとに少ない。少ないゆえにもうあずまきよひこの独壇場である。あとまあ「ネギま!」の赤松健さんなんかも計算力という点では双璧をなすかなというところですけどもね。このマンガは最近の青年マンガ雑誌に掲載されるマンガによくあるようなセックス&バイオレンス描写がほぼまったくない。そういう刺激がなくとも、十分に面白いマンガというものは作ることができるんだなあと感動すら覚える。大きな刺激が少ない分、小さい刺激がアクセントとして大きな効果を持っている。いやー、脇役だけどみうらもやんだもジャンボもいいキャラだなあ。長く続いてほしい、愛すべき作品。A