ニッポンのマンガ―AERA COMIC

出版社 / 著者からの内容紹介
 手塚治虫文化賞大賞受賞作家による夢の競演がここに実現! 『MONSTER』浦沢直樹、『失踪日記吾妻ひでお、『黄色い本』高野文子諸星大二郎谷口ジローら、超豪華ラインナップの読み切りのほか、『バガボンド井上雄彦×重松清、『陰陽師岡野玲子×夢枕獏の顔合わせも見逃せない。米国で発見された、手塚治虫の幻の作品も完全収録。ニッポン・マンガの魅力を1冊に詰め込んだ、ファン垂涎の書。

手塚賞受賞作家メインなので、現代マンガ全体を扱ったものというわけではないんだけども、それでもさすがに豪華なラインナップ。日本のマンガ文化は豊かじゃのう。
高野文子諸星大二郎谷口ジロー浦沢直樹らの読みきりマンガは面白かったなあ。浦沢はマスターキートンっぽいヒネリの効いた小気味良い短編、高野文子は折鶴を折るマンガという独特の路線が健在。夏目房之介×よしながふみのマンガ時事対談は読み応えたっぷりで楽しかった。漫画家の生の「声」がたくさん詰まった充実の1冊。保存資料的色彩もありですな。わりかしアカデミックな切り口が多かったのも僕にとってはプラス評価。B+