零崎軋識の人間ノック 西尾維新

零崎軋識の人間ノック

零崎軋識の人間ノック

内容(「BOOK」データベースより)
零崎一賊」―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一族。二つの通り名を持ち、釘バット“愚神礼賛”ことシームレスバイアスの使い手、零崎軋識。次から次へと現れる“殺し名”の精鋭たち。そしてその死闘の行く末にあるものは一体!?新青春エンタの最前線がここにある。

戯言シリーズのスピンオフ、零崎シリーズ第2弾。これ読んで西尾維新の魅力の一つはその戦闘シーンの描写にもあるなと思い出した。会話シーンは達人の域だけど、戦闘描写もなかなか楽しめる。皆人間離れしているので時折「んなアホな〜」と思いながらも楽しめる1冊であった。
萩原子荻、西条玉藻、市井遊馬、千賀てる子、闇口濡衣、匂宮出夢、赤神イリア、哀川潤戯言シリーズでもしばしば出演していたキャラクターが少し若返って登場するのもまた楽し。このあたりの読者サービスは嬉しいところだ。一番気に入ったシーンは冒頭の零崎兄弟のマンション襲撃シーン。追い詰めながら追い詰められていく様子や、そこからの脱出劇が素晴らしい。B