墨攻 DVD

墨攻

墨攻

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
森秀樹の同名コミックを、アンディ・ラウ主演で映画化した史劇アクション大作。紀元前370年頃の中国。趙の大軍に攻め込まれようとしていた梁の王は、防衛の専門集団である墨家に助けを求める。しかし、現れたのは革離という戦術家ただひとりだった。


映画「墨攻」(ぼっこう)公式サイト
10万人を相手に1人で戦った男、という触れ込みで面白そうだったので見てみた。うーん。悪くない、悪くないんだけど、期待してたレベルには届かず。どれも平均点以上はあると思うんだけど、突き抜ける要素が特に無かった。10万人対少数、という合戦の醍醐味が予告編ではいかんなく発揮されていたんだけど、そのシーンはあまり長くなくて、他は戦争の準備や主人公の葛藤の描写に多く割かれている。割合シンプルなストーリーなんだから、ここぞという見せ場はもっとド派手でも良かったんじゃないかと思う。墨家の思想については高校の倫理の授業で一通り学んでいたので、思い出しつつ理解できた。主人公の打ち立てる戦略が大成功するのはいいんだけど、どうもこう「小当たり」感が否めず、映像的快感があんまり無いのだった。

うーんしかし本当に「そこそこ以上のもの」の積み重ねといった印象だ。城の決死の防衛戦については、『ロード・オブ・ザ・リング二つの塔』の終盤がこれまで見た映画の中で一番燃えたのだけど、ああいう感じにはなかなかならないものなのでしょうね。

他、中国の鎧等の美術や、戦がイヤで逃げ出す一般農民、川井憲次の音楽は非常に良かった。弓矢をアホほど飛ばすのは、『HERO』以来の弓矢描写の鉄則なんでしょうか。先日鑑賞した『300』でも山ほどの矢が飛んでたし。あとアンディ・ラウイチローにちょっと似てるなあ。B