静かなるドン 84巻 新田たつお

内容紹介
東の新鮮組と西の鬼州組の対立が激化!! 抗争回避に向けた必死の努力もむなしく、龍馬の宣戦布告が静也に突きつけられた。これまで昼と夜の顔を使い分けてきた静也も、ついに覚悟して、プリティに辞表を提出するが…一方、龍馬が訪れた老人とは!?

面白い。物語が大きなうねりを見せて展開してきている。このマンガは面白い。読後、何かが心に残るかと言えば特にそういうことはないし、読むのにそんなに時間がかかる情報量の多いものでもないのだけれど、娯楽として極めて高得点の作品だと思う。情報量で言えばナルトやリボーンやワンピースなどジャンプの主要マンガのほうがよっぽど多いわけだけど、ラーメン屋や定食屋で気楽に読むとか、病院の待合室でさっと読むとか、そういうシチュエーションに対してはこち亀とかこの作品とか非常に向いているわけで、ジョジョとかハンターハンターも大変面白くて凄い作品だけど、こういうのもいいなあと評価したい。マンガ系ブログでもほとんど取り上げられることが無い作品だけども、マンガ喫茶で何読むか迷ったときとかにオススメしたい。

さて84巻、客分で近藤家にいる斉藤さんがめっちゃカッコイイ。大切な女性である撫子を撃たれて怒り爆発。1人で大量の武器と弾薬を買い込み、鬼州組3万人の皆殺しを宣言。これは続きが気になる。役柄的に死にフラグが立つキャラでもないし、大暴れしてくれるのであろうか。そしてもう一つの大ネタは、抗争に専念するために近藤静也がいよいよプリティ退社。退社をやめさせるように意図された送別会では、今まで出てきたプリティ関係の面白キャラが大集合。懐かしい顔ぶれで、読者サービスもしっかりしてますなあ。近藤さんの感極まって号泣する大ゴマはこっちもぐっときた。続きも期待。B+