らいか・デイズ 1,2,3,4巻 むんこ

483226382Xらいか・デイズ 1 (1) (まんがタイムコミックス)
むんこ
芳文社 2005-03-03

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4832264206らいか・デイズ 2 (2) (まんがタイムコミックス)
むんこ
芳文社 2005-10-03

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asin:483226382X
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去年読んだ4コマの中で一番面白かった。とても良い。ベリー、グッドな作品。ドラえもんをはじめとして、僕は何度も読み返すことでさらに面白くなる作品が大好きなんですが、これも何回読んだことだろうか。最初のほう、1巻の途中くらいまではあまりのめりこむことができなかったが、そこからどんどん引き込まれてとても楽しく読んで、愛読している。現在6巻まで発売中。

勉強もスポーツも得意だけど、家事など家庭的なことは苦手な主人公、らいかと、らいかだけをライバル視する男子、竹田君を主な登場人物として、二人の級友や家族などもたくさん物語に絡んでくる。最後どうなるか全くわからないのだけど、『自虐の詩』のように大きなうねりを見せる大河ドラマ4コマになるかもしれない……とひそかに勝手に思っている。

なんで1巻の途中くらいまでのめりこめなかったのかというと、主人公がパーフェクト超人過ぎるところに感情移入がほとんど出来なかったからだ。勉強もスポーツも出来て家事だけ苦手、性格は正義感の強い真面目な女の子、というのは、非の打ち所が無さ過ぎて身近に感じないんだよね。あれで『のだめカンタービレ』の千秋のように性格にひねくれたところがあったりしたら、そこをフックとして共感するところが増えるのだけど、ホントにマイナス点が無くて。

で、ぽつぽつと「恋愛話は大の苦手」とか、そういう人間的な、あるいは思春期前後の子供らしさがジワジワとにじみ出てきてからはまったわけです。特にテストの成績がらいかにいつも一歩及ばない竹田君が絡むようになってからの二人の関係性というのが実に微妙で面白くなってくる。竹田君も恋愛が得意なタイプではなくって、小学生男子らしく変に意識したり空回りしたり暴走したりと非常に親近感がある。徐々に徐々に、何十話以上もかけて二人はクラスメイトから友達、友達以上恋人未満の関係を構築していくのだけど、このゆったりとした速度が暖かくてとてもいいなと思った。

個人的に特に好きなキャラクターは、他者との関係をうまく築くことができず、らいかのクラスに転向してきてから人間関係をうまく作ることができて本来の魅力を発揮しているらいか達の友人、浦部蒔奈と、浦部さんが憧れる先生、財津紺太だ。特に財津先生のナイスティーチャーっぷりは凄い。要所要所で一番大事なものを見て、生徒を適切にフォローしている。浦部さんは同級生的暖かさを感じるが、財津先生はほんとにツレ以上親未満の距離で接する教師で頼もしい。

萌え絵でもなく、斬新な表現でもなくとも、4コママンガでメチャクチャ面白いものは今なお作ることが十分できるのだなあと感じ入った。オーソドックスで簡素な絵で、小学校を舞台とする群像劇がここまで面白いとはなあ。コマとコマの間のテンポ、時にほっこり、時にしんみりするようなネタ選びのセンスが大変優れていると思う。

むんこ作品は他のも幾つかあるのだけどそれはまだ未読なので、楽しんで味わいたいものです。A

4832264540らいか・デイズ 3 (3) (まんがタイムコミックス)
むんこ
芳文社 2006-04-03

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4832264923らいか・デイズ 4 (4) (まんがタイムコミックス)
むんこ
芳文社 2006-10-07

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asin:4832264923