かぶく者 1,2巻 たなか亜希夫 デビッド・宮原
かぶく者 1 (1) (モーニングKC) | |
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最近モーニングは非常に充実している。2巻まで出ているこの『かぶく者』もすげー面白い。
歌舞伎という特殊な業界を舞台に、伝説の役者の子孫（っぽい）新九郎が、伝統を重んじる世界で成長していく。歌舞伎についてはドビギナーな僕も楽しく面白くエキサイティングに読めた。もちろん知識的な面での充足もあった。演目のあらすじとか、梨園の大まかな構造など、興味深かった。「芝居を渡す」とか「かぶく」という感覚、こういうのも他のマンガで読んだこともなく新鮮でホホウと思った。
こういうのを読むと、今度は実際の歌舞伎を観たくなるなあと思う。まあ現実よりもフィクションのほうが、世界の自由度が違うから面白く感じることのほうが多いのだけどもなあ（例えば2時間野球の試合見るより2時間野球のマンガ読むほうが、僕にとっては楽しくて……。人と一緒に観戦するとか、大事な試合とかならまた別だけど、ただ一人なら多分そういう感覚だ）。
梨園の名門の御曹司とのライバル関係もマンガ的で非常に熱い。時折見開きで見せる筆タッチの絵は、うつくしい。いやいやマンガはまだまだ尽きないね。いっぱいあるね。今年も充実していきたい。
続きが気になる、と思って2巻を最後まで読むと、3巻は今年の夏発売予定らしい。本誌では隔週連載中。いやこれはいいなあ。A-
| かぶく者 2 (2) (モーニングKC) | |
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