たいようのマキバオー 1,2,3巻 つの丸

連載はあまり追いかけていなくて単行本で読む。

マキバオーの世界があれからも続いている」という背景にまずなんだかジーンときてしまう。あの頃ジャンプでマキバオーを読んでいた自分にとって熱くこみあげるものがあった。サトミアマゾンの子が走っていたりして感動する。個人的には前作ではベアナックルが一番好きな馬だったので、また何らかの形で出て欲しいなあと思う。ベアナックルの男気、化け物じみた強さ、格好良さは尋常じゃない。

ジリ貧経営状態の高知競馬を舞台に、ヒノデマキバオーとその主戦騎手ハヤトが様々な苦難に立ち向かう。中央とは違う、地方競馬の厳しい現状を、あの鼻水あふれる絵で描写している。昔からそうだけど「動物が当たり前のように日本語を喋る」というのはとても面白い。土佐犬が非常にいい味出していたり、ヒノデマキバオーの周囲の友人(馬)もキャラが立っていてとても良い。中央に立ち向かう先駆者となったゴールデンバットなんかとてもカッコイイ。基本的にマキバオーの世界の動物はどれもめっぽうカッコイイから凄い(ネズミが死んで泣いたマンガっていうのは、後にも先にも「みどりのマキバオー」lくらいしかないのではないだろうか)。今作では土佐犬のおっちゃんが非常にいい味出しているので注目している。

物語はまだまだ序盤であり、今後も期待して読みたい。B+