もやしもん 6巻 石川雅之

ヨーロッパ・ワイン編。服とか描くの本当に大変だっただろうなあこれ。ワインについてのかもし話がものすごく多かった。なんか島耕作の部長編を思い出してしまったよ。物語の進み具合も6巻はまずまずで、長谷川・龍太に美里が絡んで面白い展開になった。龍太さんもそんなに悪い人ではなかったんですなあ。彼なりに立派な婚約者たろうとしていたのだった。そして長谷川さんの「デートのときに手を繋いでくれない男の……」という伏線がここにきて花開いた。青春だなあ……。あと主人公・沢木の影が薄いのはもはや仕様に近いのだろうか。なんだかんだ言って突飛なことをせず一番常識があるのは彼なんじゃないかなーと思うので、日本では活躍して欲しいです。まあ、影が薄くなりがちなのは、マンガの類型における「特殊な能力を有する巻き込まれ型主人公」の宿命かもしれませんが。ちなみに拍子の2人の男女、本編読んでやっとわかったよ。このマンガの表紙はほんとゆるい魅力があるなあ。B+