黒田・三十六計 1,2,3,4巻 平田弘史
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黒田官兵衛の人生を描いた作品。マンガである。類型としては、劇画になるのだろうか。みなもと太郎「風雲児たち」とは全く違う絵柄であるから、比較、相対化するとやはり劇画になると思う。
今8巻まで出ているみたいだけど、4巻まで読んだ。官兵衛が姫路に毛利と戦いにやってきた秀吉を招き入れたあたりである。小寺氏に裏切られ、荒木村重に投獄される少し前あたりの時期までだ。
1巻は官兵衛はまだ活躍せず、黒田家の歴史が描かれる。祖父、父の行った数々の巧妙が描かれている。この時代に目薬なんて作れたんだなあ、儲かったんだなあ、なんて思いながら読み進めた。
その後、青年になり、小寺家の家老となった官兵衛の活躍も存分に描かれる。当初は敵としてやってきた、特殊能力を持つ8人の男たちを心服させるエピソードは現代に通じる熱さを感じた。
作品名に「三十六計」とあるように、三十六の計略があり、エピソードごとにそれが少しずつ描かれていってるようである。5巻以下も楽しみながら読みたい。とりわけ、死を確信したであろう獄中生活などをいかに描くのか、大いに期待している。B+
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