かぶく者 3巻 たなか亜希夫 デビッド・宮原

かぶく者 3 (3) (モーニングKC)
かぶく者 3 (3) (モーニングKC)たなか 亜希夫

講談社 2008-06-23
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出版社 / 著者からの内容紹介
舞台上の役者心理や、目に見えぬ芸の深奥までも言語化&視覚化し、話題騒然の歌舞伎漫画!!

役者の芸の闘いで転変する生きた舞台!その結末は、出演者すらわからない!!
『籠釣瓶』編 結末まで完全収録!!

『籠釣瓶』編完結! 恋四郎の思惑を向こうに回して、宗太郎との丁々発止のやりとりはビリビリとした迫力。3巻にしてもう『昴』の終盤のようなテンションになっていて、これこの調子でかぶいていくとこれからどうなるんだろう!? とゾクゾクする。現実にこんな歌舞伎があったらそりゃ高い金払っても観たいわい! と思わせるに十分な迫力。1ページ1ページ、1コマ1コマのセリフが臨機応変に役者がその場で考えての一挙一動がある歌舞伎の戦場。籠釣瓶における、最後の最後の新九郎の死にっぷりが美しくカッコイイ。舞台っていうのは、ご見物(歌舞伎のお客)の役割というのも非常に重要なんだなあと改めて思った。3巻のラストでは、新たなライバル的人物が颯爽と登場。ここでこういう風に盛り上げるべくケレン味のあるマンガ的展開をするのが粋だねえ。A

1,2巻の感想はこちら↓年明けにまとめて読んで、ひっくりかえる面白さでした。
かぶく者 1,2巻 たなか亜希夫 デビッド・宮原 - 地球にマンガがある限り!