だって愛してる 1巻 むんこ
だって愛してる 1 (1) (まんがタイムコミックス) | |
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だって愛してる、そんな風に言われたら、二の句も言えないぜっていうタイトルで、いータイトルつけたなーと思って読んだらやっぱり素晴らしい作品。むんこさんの「色んな愛の提示」っていうのがほんとに素敵で、親から子への愛、子から親への愛、夫への愛、妻への愛、友達への親愛、主人公の2人だけでなく、彼らを取り巻く周辺人物にも、愛がある。だって愛してるから、な。ビコーズアイラビュー。
なかなか売れない作家の主人公と、彼を支える妻。夫の愛情表現はヘタだけど、芯はぶれずにまっすぐしている。子供に妙に人気があり、酒好き。そんな夫の愚行に立腹しながらも、最後の最後のところは心から夫を信頼し、愛している妻。1巻終盤の「妊娠か?」という流れの一連のエピソードがグシっときた。夫婦っていうのは、色んな場面で愛が試されるなあ。商店街の皆から愛される存在の妻、その妻が愛する夫。愛のベクトルは一方通行なときもあり、また双方通じ合うときもある。
らいか・デイズとは違った雰囲気の作品、なんだけども、やっぱり「むんこ作品」という部分が100パーセントしっかり存在していて、読んでて暖かく幸せな気分になれる。いい作品です。
らいか・デイズとの相対的比較の話になるけども、らいかより主人公夫妻のほうが基本的に表情が豊かで行動が大きいので(大人だからっていうのももちろんあるけど)、ある種のドタバタ感、躍動感もある。夫は物書きだけどもパチンコと酒が好きっていう、おおよそ社会的市民生活からはちょっとずれた位置にある人間なんだけども、彼なりに色々考えているところが分かるシーンはなんか男泣きしてしまいかねないくらいこみ上げるものがあった。続きも読んでいきたいと思う。A