M-1グランプリ キングコング破れる

優勝候補でもあったキングコングがまさかの7位という結果。去年との比較になるけれど、M-1という舞台に出す熱気、オーラのようなものがあまり感じられなかった。これが原因としては一番大きい気がする。なんというか、M-1独特の場、空気、観客の雰囲気に一体化しきれなかった。多分キングコングの場合、西野さんは少々テンパってるくらいが丁度良くて、ちょっとイレこんでるほうが大舞台の観客は応援ムードになりやすいのではないか。今回は客との間に距離がだいぶあったように感じた。ハイテンポは楽しいけれど、台本を高速で駆け抜けるような漫才だった。「その場で思いついたように喋る」という演技、雰囲気が全く無かった。そして「お口チャックマン」での空白時間。ハイテンポの中に急ブレーキを踏むようなタイミングで、ああいう展開になってしまうのはやっぱり観客との距離、ムードがマッチしていなかったんだろうと思う。