速読勉強術―限られた時間で差をつける!  宇都出雅巳

速読勉強術―限られた時間で差をつける!
速読勉強術―限られた時間で差をつける!宇都出 雅巳

すばる舎 2007-01
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速読記憶術―1分1秒を争うあなたの学習効果が大幅にアップ! できる人の勉強法 図解 超高速勉強法―「速さ」は「努力」にまさる! 最短で結果が出る超勉強法 (講談社BIZ) 王様の速読術

ISBN:488399600X

内容(「BOOK」データベースより)
「速く読むから理解できる」「1回目よりも2回目のほうが速く読める」という本書の二大原則に基づいてまとめられた勉強方法。これをつかえば、勉強の速度があがり、ほんの5分の隙間時間でも上手につかえるようになる。勉強する対象を絞り込んで、集中力を高めれば勉強の質が向上する!特別な訓練もいらなければ、これまでの勉強常識も不要!できるだけ速く読み、大量に回転させていけば、自然に身につき、試験合格やスキルアップも思いのままになる。

早く読む、多く読む。早く理解したことは忘れにくい。シンプル化、スピーディー化。大量に高速に回転させることで、結局は最終的に必要な復習・再学習分量はどんどん減る。試験直前、最終的にはコンパクトにまとまる分量の復習で試験に臨めるようになる。重要なのは速さと速度だ。

この本はそういう本質的なことを熱く語っていて、その熱い語り口がなかなか素晴らしい。熱さは勢いに繋がる。やる気に繋がる。

もっとも、とにかくなにがなんでも早く、というのには無茶がある。人間は、自分が理解できない、あるいは論理的に難解な文章などはどうしても読解に時間がかかる。この場合、「ほとんど理解できないままに高速でぶっ飛ばす」か「精読して理解を深めつつ読む」か、「ほどほどに理解してまずまずの速度で読み進む」か。僕は3番目の方法を採るのがよいのではないかと思う。ほどほど理解、まずまず速度で読み進み、2回目、3回目の速度をどんどん上げていく。問題集を併用すればその単元の理解・知識も深まるし、最初の1回で精読完全理解をするというのはやっぱり時間的なロスが大きいと思うし、全く理解しないまま字だけ読み進めるのも意味がない。

全体像把握、反復による理解、問題集(過去問)のテキスト化、高速復習は極めて広い範囲に応用が利く。勉強を始める前に、あるいは勢いとモチベーションを上げるにあたって読むのがとても良いと思う。A
なお、勉強法に関する書籍は勉強方法、ほうほう - 地球にマンガがある限り!で幾つかまとめてあるのでこちらも有益な情報になれば幸い。