R-1グランプリ2009 決勝

R-1GP2009公式サイト
http://www.r-1gp.com/top.htm

今年はゴールデン放送。桂三枝関根勤太平サブロー清水ミチコラサール石井江川達也堺正章の7名が各自持ち点100点の審査員。江川達也は嫌いじゃないけど異色感丸出し、太平サブローは現役感の無さと批評視点に疑問がなくもない。

感想の後の数字が個人的得点。

夙川アトム(ASH&D)  622点

ゴイスー。Rツェーグランプリ笑い。
インパクトキャラ芸も極めればピン芸大会最終決戦に出場出来るくらいの完成度になるという好例でありますな。チャンバーはズキアカのバーター笑い。堺さんが96点で最高。おお。堺さんにここまでコメントもらえれば大いに今後にプラスになったんじゃないかな。めちゃイケで出演してからここまで来ましたかと思うと感慨深い。 85点

岸学(ケイダッシュステージ)  634点

2006年から帰ってきた! 24のジャック・バウアーで来ましたか。そりゃそうだろうなあ、それで良いし、今それ以外は求められてもいないでしょうし。ディレクターの命令笑い。懐中電灯笑い。電話笑い。基本的に聞き取りにく人なんだけど、今日は滑舌耐えたな! お、これも堺さんが97点で最高得点か。三枝さんは86点。堺さんは中田カウス枠なんだろうか。 88点

バカリズム(マセキ芸能社) 672点

今年の個人的本命。さてどうなるどうなる。レッカペでは送るほどでもない言葉でブレイクしたなあ。
ネタ職人という気質的には、中山功太とかぶるね。おお、見たこと無いネタだ。北海道の持ち方笑い。静岡の持ち方笑い。関根さん爆笑。香川県の攻撃方法笑い。栃木の持ち方が完全にボールか笑い。福岡県のあやし方笑い。赤子! 愛媛県もいいカタチしてるな〜(笑)折れちゃうでしょうが笑い。ギター笑い。代わりに鳥取県笑い。キャスターをつけてシャー笑い。いやあ、流石の発想と熟練。素晴らしい。清水ミチコが100点! うおー凄いな! 関根さんのサウスポーコメントもすげえ。中継された岸学ぶがキャラ放棄してるのはあかんやろ(笑) 97点

エハラマサヒロ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)  675点

シンガーソングライターネタ。あらびきで見たっけかな? チューリップ2009笑い。人間てウイナー笑い。お尻を出した子イントロダクション笑い。絶妙に意味が不明だ! マークドナールドー大塚美容形成外科笑い。ああ、うまい。パワーアップしてるなあー。漂うウザさが素晴らしい。あべこうじより「ウザキャラ」として一枚上手になったのではないか? 宮迫らとの絡みもキャラ崩さずうまい。終わってみれば675点でバカリズムを下し最高得点! あーすごいな。しかし個人的にはバカリズムの爆発よりわずかに劣ると思った。ちょっと点数のインフレが見られるのでは。 95点

サイクロンZ(太田プロダクション)  662点

初見。この時代に広末涼子の曲っていうんがいいね。次はトトロ。うわーすごい。これはうまい。最近は音楽的素養がある人がお笑いやるの多いねー。舞台を広く使ってるしアクションが楽しい。演技後の拍手が多いっていうのは素晴らしいね。使う曲が一々ツボだわあ。歯にエロスクープ週刊誌が挟まってるってなんだよ(笑)清水ミチコが91点。7人の中では最も低いが、音楽ネタを長年やってる立場からの知見もあるだろうか。 92点

鳥居みゆき(サンミュージックプロダクション)  642点

江川コメントにあったように、ストーリーがとてもしっかりとしているなあ。高橋さんとツイスターゲーム笑い。ちょめちょめ! いやーここまでOKだという計算がある鳥居さんは賢い。追加オーダーするまで場所設定がファミレスってわからんかった。ベタにうまいこと言うっていう。西葛西のサイゼリアこっくりさんのそっくりさん笑い。吉田こっくり笑い。ホトちゃんと鳥居さんの絡みはいいですな。しばしご歓談を笑い。水谷豊さん笑い。なんだよこれ(笑)あと鮮度と勢い的なもので、去年・今年で優勝できなかったというのは、芸はあれどキャラクター的に今後ちょっと優勝は厳しいかもしれない。 89点

鬼頭真也夜ふかしの会)(ハイレグタワー)  645点

初見。本の紹介。マンガならマンガに一本化すれば統一性があるのでは。うーむ。でもうまいなー。なんか既視感があるなーと思ってたら多分浅越ゴエだこれ。風貌とネタの方向性が。滑舌の良さもゴエ的だなー。いやでもゴエさんはR-1チャンピオンなので目指す方向として間違っているということもないし。最後のドカベンは本人のキャラに勢いがあったら、爆発してたんじゃないだろうか。どうも今日のR-1は、演者が比較的クールな感じの人がしばしばいるのな。 90点

COWCOW山田よし(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)  672点

「よし」て漢字で書くとああなのか。
紙めくり方式でのアテレコ。いやーくすぐるなあー。ゴルゴ好きやな笑い。最後の蒲田行進曲笑った。ネタ中が基本的に紙をめくるためにずっと下を向いているのは良いのか悪いのか、必然性があれば良いのか。営業にとっても強そうなネタでありました。これも縁者がクールなパターン。ほんと綺麗なネタだなー。フーフーフフゴルゴー笑い。河本の嫁の軽自動車貰った笑い。バカリズムと同点の672点、うーむ。 93点

あべこうじ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 663点

ゼロ年代の漫談王。ずぶ濡れの犬に持って行く展開がうまい。セルフツッコミ巧み。しかしこの人がこのキャラとこういうネタでR-1に打ち勝つには、展開とギャグで超大爆笑拍手笑いを1度2度取らないと難しいんじゃないか。顔はいい顔してるよなー。眉毛が下がってるところがいいね。
終わってみれば663点の高得点だがトップとは10点以上の差あり。嗚呼、R-1の笑い飯と化してしまうのか、あべこうじ。いまだにウインナー漫談が個人的あべこうじのベストネタなのであった。前日からやり直していいすか笑い。 91点

中山功太(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)  683点

ネタにものすごくハガキ職人臭がする人なんだよなー中山さん。半年とか1年間の長期にわたってコンスタントに面白いネタを作る競争があったら間違いなくトップクラスなんだけど、一回勝負の場では演者としてクール過ぎて、見てる側が燃えて勢いを持ってなかなかハマれない。バカリズムのクールさとは違う、意味のないクールさなんだよなあ。あ! でも今年は表情がいままでより豊かだね。完成度高し。リアクションもあるし。すっぴん犯罪笑った。 92点

自分の順位ではバカリズムエハラマサヒロ、山田よしがトップ3人でした。バカリズムとエハラが頭一つ抜けて、他僅差の接戦という感じ。山田、あべ、中山、鬼頭、サイクロンZは本当に僅差であります。大きな点差は付けにくいくらい高いレベルでの争い。

終了

中山功太683点で優勝! 昔年の雪辱を果たすことができておめでとうございます。出番順とか運の要素も全て味方につけての優勝ですなあ。マヨブラ流ではいじられるかな。

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2009-02-17 - 投げヤリズム
審査員の心の動き的考察。功太は悪くない、悪くないんだけど……しかし……、というしっくりこなさ感の考察にかなりなるほどと思った。これはM-1でオードリーがノンスタイルに破れる感覚とは全然違うんだよなあ。審査員も慣れていないというのもあるんだろうかなやっぱり。

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