不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 西尾維新

不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)
不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)西尾 維新

講談社 2008-12
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内容(「BOOK」データベースより)
平和だったはずの私立千載女学園で、不可思議かつ不可解な殺人事件が起こる。そしてそこに勤務していたのは、こともあろうか倫理教師となったあの串中弔士。病院坂迷路を巻き込んだ事件から14年。探偵ごっこの犯人捜しが再び始動。犯人は一体?!これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリー。

まさかの足し算足し算なタイトル。病院坂迷路の「バックアップ」てなんだぁ。西尾維新的な「お約束」がある程度分かってないと楽しめないんだろうな。シリーズ3作目だし。個人的には病院坂黒猫が活躍する、1作目のほうが俄然面白かったなー。本作はとくにぶっとんだキャラが出るわけでもなく、串中君の怪しげな言動を楽しむくらいしか出来なかった。トリックもクラシックであまり新鮮さはなかった(というか終盤分かってしまった)。ふや子さんの関係者や、ろり先輩が登場したのはシリーズ読者としてはちょっと嬉しかった。しかし本作の串中と迷路、2人の魅力の無さは一体なんなんだろう。化物語シリーズでは、あんなにも魅力溢れた女性キャラクターが多数出てくるのに。零崎シリーズでは、あんなにも面白い男性キャラクターがたくさん出てくるのに。

いつ出るのかわからないけど、りすかシリーズと零崎シリーズの最終作には大いに期待したい。B