秋期限定栗きんとん事件 上下巻 米澤穂信

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)
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内容（「BOOK」データベースより）
あの日の放課後、手紙で呼び出されて以降、ぼくの幸せな高校生活は始まった。学校中を二人で巡った文化祭。夜風がちょっと寒かったクリスマス。お正月には揃って初詣。ぼくに「小さな誤解でやきもち焼いて口げんか」みたいな日が来るとは、実際、まるで思っていなかったのだ。―それなのに、小鳩君は機会があれば彼女そっちのけで謎解きを繰り広げてしまい…シリーズ第三弾。

テンポよく読める文章なのでさくさく読める。上巻で犯人らしき人は分かったのだが、案の定当たっていた。でも下巻読んでも動機や心理部分があまり描かれてなかったので、そういう意味ではやや不完全燃焼。小佐内ゆきの行動がなかなか色々と恐ろしいな。シリーズものなので、継続して読むとやっぱり面白い。これ単発で読む人はほとんどいなさそうだけどね。下巻終盤、思春期のドロっとしたものが綴られており、中高生も読んだら良いと思った。そして下巻で解説を書いてる辻真先がかなり熱かった！　これは思いがけないラッキーであった。B+