オードリーDVD

オードリー DVD
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内容（「キネマ旬報社」データベースより）
“M-1グランプリ2008”で見事準優勝を獲得した人気爆発中のオードリーのDVD。傑作コントや漫才に加え、撮り下ろし企画も満載。特典にプレミア・トークライブの抽選応募ハガキを封入した、オードリーのすべてが分かるボリューム満点の1枚。

変な個性というか強い個性というか、2008年時点では最強のオーラがあった春日と、地味ながら豊富な語彙と高い技術で春日を操る若林のコンビ、オードリー。やっぱ変なオーラあるわ〜。近年まれに見る変なオーラ。このコンビ、まずは春日という男のビジュアルに注目が集まる。そりゃ当然だ。ピンクのベストと異様にいいガタイ、不適な笑みに不遜な態度、おまけにテクノカットである。一人で何か芸をしていたなら、間違いなく一発屋である。この異様なキャラクターの男が、やけに強烈なオーラを持っている。言動に突っ込みたい要素がバカスカ入っている。そんな客、視聴者の心をすっきりあるいはしっくりさせてくれるのが、でかいピンクのベストの隣にニコニコしながら立っている男、若林である。間のずれたツッコミ（結果としてボケ）をしてくる春日に対して、胸やデコをたたきまくりながら訂正ツッコミを入れていく。軌道修正したり、泳がせたり、半ギレになったりおだてたりデレたりと、細かい部分で非常に技術が高い。この高い技術がバックグラウンドにあるおかげで、僕らは安心して春日の行動を楽しめる。

全体的に良かった。春日の魅力と若林の能力がかなり伝わる。ただアドリブもけっこう多かったのか、ネタ中に笑ったり詰まったりするところがしばしば見受けられた。ネタ中に笑うのはある程度はいいと思うんだけど、ちょっと多かったかな。コントにせよ漫才にせよ、細かい部分でまだ荒削りかな、まだまだ微調整できるんじゃないかなという要素があったりして、パッケージ、商品完成度としては上記のノンスタライブより若干劣るかなというところ。その「若干の差」っていうのが、M-1において優勝と準優勝を分ける分水嶺になったのかもしれない。ただ笑って楽しめるという点では大満足の1本。エンディングの歌はびっくり笑ったし、「ショートアメフト」も好きだよ俺は。A-