ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 2009年6月27日公開

夏も終わりだなあ、ということで観てきました。これは素晴らしい。劇場で観て良かった! 予想を大幅に上回る愛と勇気のストーリー。綾波もアスカもいいですなあ。いや、どのキャラクターもいいんだけど、シンジもどえらいカッコ良くなっていたー。圧倒的な情報量と映像の快感に酔い痺れた。脳が痺れた!

アニメ版から10年という時間、これがやっぱり個人的に感動・感情増幅装置になっていることは否めないけれども、それ抜きにしても1本の映画としてメチャクチャ出来がいいと思う(出来が良すぎて昔のエヴァっぽい「わかりにくさ」を求めている人にははまりにくいかもしれないという勢い)。

テンポの良さ、中身の詰め込み具合、もう素晴らしいね。アニメの映像快楽、音楽快楽を極限まで引き出している演出の巧みさ、あー、もう1回観たい。1度だとストーリー追いかけて物語を楽しみ、堪能するのが精一杯な感あり。謎、日常、バトル、ラブコメ、謎、バトル、日常、バトル、ラブ、ラブ、ラブ! という感じで愛がいっぱいのヱヴァ破でした。綾波レイ式波・アスカ・ラングレー碇シンジ真希波・マリ・イラストリアス、彼らは何のために、誰のために、その命をかけて戦うのか。少年少女の心の動き、気持ちの昂ぶりが本当に熱く、ときにかわいく、ときにカッコイイ。綾波の心意気、アスカの表情、シンジの奮い立つ想い、マリの率直さ。

しかしまあ使徒とは恐ろしいものかな。毎回毎回本当に勝てるのか? という攻撃力・守備力を持ってるしなあ(使徒がヱヴァと同じく複数同時にチーム編成で現れたら対処出来ないんじゃないのかと!)。どんどんセントラルドグマに向かってくる使徒は緊張感ありまくりでヒリヒリします。「落下してくる」とか「防御力が異様に高い」とか、設定の妙もあり、毎度のバトルが冴え渡る。

いやあ、夏の終わりに本当にいい映画を観ることが出来ました。機会があればもう一度観たい……!
A+

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音楽もめっちゃくちゃいい。めちゃくちゃ! 日常パートやヤシマ作戦時の音楽はもちろんのこと、他のバトルシーン、クライマックスに流れるあの曲も本作にしっかりはまっていてとても良かった。カッコ良くゴージャス、ケレンミとクールさが融合した楽曲が多かったなあ。

あと個人的に主題歌は「残酷な天使のテーゼ」が一番だろ派なんですが、「映画の主題歌(=全てが終わってエンディングに流れる曲)」としては宇多田ヒカルのあの曲はばっちりマッチしていて良かったです。歌詞込みでいい。

スタッフ・キャスト等

原作・脚本・総監督 庵野秀明
監督 摩砂雪鶴巻和哉
主・キャラクターデザイン 貞本義行
主・メカニックデザイン 山下いくと
作画監督 鈴木俊二、本田 雄、松原秀典、奥田 淳
特技監督 増尾昭一
副監督 中山勝一小松田大全
色彩設計 菊地和子(Wish)
美術監督 加藤 浩(ととにゃん)、串田達也(美峰
CGI監督 鬼塚大輔、小林浩康
撮影監督 福士享(T2 Studio)
編集 奥田浩史
テーマソング 宇多田ヒカルEMI Music Japan Inc.)
音楽 鷺巣詩郎
制作 スタジオカラー

碇シンジ 緒方恵美
綾波レイ 林原めぐみ
式波・アスカ・ラングレー 宮村優子
真希波・マリ・イラストリアス 坂本真綾
葛城ミサト 三石琴乃
赤木リツコ 山口由里子
加持リョウジ 山寺宏一
渚カヲル 石田 彰
碇ゲンドウ 立木文彦
冬月コウゾウ 清川元夢

総監督と監督の役割、仕事の違いっていうのは僕にはよくわかりませんが、誰が何にどの程度関与していたのか、という点についてもう少し詳しく知りたいなあと思うところです。マリは坂本さんだったのかー(事前情報はほとんどカットして鑑賞したため、新キャラがいるのは知ってたけど声優が誰なのかは知らなかった)。次回、Qも思いっきり楽しみです。序はなんだかんだで劇場では見損ねてDVD鑑賞にとどまったけど、破を劇場で堪能したことだし続きも劇場で観たい。